父との思い出
先月、連休をとって久しぶりに実家に帰省した。
実家のドアを開ける懐かしいニオイが、
もわ~んと漂い子供の頃の思い出が蘇る。
父は老けていた。
口元のシワ、しぐさ、腰が曲がって歩きにくそうにしていた。
ひざが痛いらしい。
前に見た時は元気だったのに4~5年で、こうも変わるのか…。
父は70になる。
よく考えら、もうおじいちゃんだ…。
強かった頃の父
父は昔、家庭の中で支配者であった。
僕が子供の頃、夜はテレビを見せてもらえず、
こっそり見ようとすると、よく叩かれていた。
テレビをつけただけで叩かれる家庭なんて珍しいよなぁ。
ダダをこねたら、また叩かれるし諦めるしかなかった…。
父は、とんねるずや、たけしを毛嫌いしており
バラエティ番組は子供に絶対に見せないという姿勢だった。
父に説教されたことがない
小学生の頃、僕は学校で同級生と喧嘩して先生に母が
呼び出されて注意されることが多々あった。
母が、それを父に言いつけると
父は「なんだと~、よくも人様の子を!」
と言って僕を殴る。
他にも父の前で何か気にくわないことを
やらかすと、すぐ殴られた。
普通は説教とか話し合いみたいになって
それでも逆らったら仕方なく手を下すという
流れになると思うけど父はそんなのを
ショートカットしてすぐグーパンチ。
中学生の頃はゲームをさせてもらえず
その件で、よく父と喧嘩になっていた。
その時も「なぜゲームをしたらダメなのか」と
説教などはなく見つかったら殴られて取り上げられる。
高校卒業後に父に支配されるのが嫌で
すぐに家を出てひとり暮らしを始めた。
20代は一度も実家に帰っていない。
ひざを痛めた父
父は半年ぐらい前から、ひざが痛いらしい。
グルコサミンとか買ってあげたい。
皇潤が良いみたいなことを
テレビで見たので今度勧めてみる。
老いた父を見て、ちょっと寂しくなった。
実家には毎年帰ろうと思う。
仕事の事情で夏の盆休みは難しいけど
正月休みには顔を見せておかないとなぁ。
父とは昔はいろいろあったけど長生きしてほしい。
そして一度だけでいいから説教されてみたい(^^;)